サクラの唄

silvervine
得意なものも、人生の目標もない主人公、柊桜木。
楽観主義者で若干馬鹿の悪友、葉月秋五。
一部性格に難ありでギターをこよなく愛する悪友、水沢深雪。
シャングリラと名付けた廃工場に入り浸る毎日を送っていた。
穏やかな時間。
だけど、どこか虚しさを感じていた。
いつもと同じように、高校3年の始業式をサボり、たどり着いた丘。
視界を覆い尽くすほどの桜の花びらの中、一人の女生徒が桜の樹の下に座っていた。
「なにがあろうと、なにを失ったとしても、いつかはきっと笑えるように、最後の最後まで生きていたい」子供から大人へ。
幸福を探し求め、生きた4人の日々の記憶。