バイオロイドール

ChapterX
20XX年。
バイオテクノロジーの集大成と言えるバイオロイドは、主に福祉介護や危険作業の現場で欠かせない存在となっていた。
製造メーカー各社はさらなる付加価値を備えたバイオロイドの開発を競い合うと共に、量産化を推進していた。
そんな中、新種のバイオロイドが誕生した。
従来の産業用のような超人的能力を一切省き、一般男性の性的欲求に応えることだけに特化した設計となっており、製造コストを半分以下に抑えることが出来た。
さらに特筆すべきは、それまで重要視されていなかった外観の造形美である。
3Dプリンターによる、実在の人物と寸分変わらぬ外観はもとより、コピー元の人物の皮膚細胞を培養させて医療用シリコンにコーティングする技術は、まるで皮膚呼吸しているかのようなリアルさを実現した。
このように従来のバイオロイドとは概念が全く異なり、能動的ではなく受動的であることから、この製品はこう名付けられた。
「バイオロイドール」。
そして大幅な改良を加えたバージョン3がリリースされた・・・。
■フルスクリーン・スライドショー形式のデジタルコミックです。
■1920×1080の静止画約125枚で構成されています。
■動画、音声は含みません。
■一部断面描画あり。
■全てのPC環境での動作を保障するものではありません。
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