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ハコニワトショカン
近頃、騒がれている事件がある。
ほぼ毎晩、とある塾の塾生が、襲われる通り魔事件。
轟道雄は暗い夜道を走っていた。
背後から迫る影。
振り向いて視界に映したその姿はどう見ても異形。
大きく開かれた口。
死を覚悟して目を瞑る。
その時、大きな鎌を振りかぶって、どこからともなく一人の少女が現れた。
「ぼさっとしてんな!逃げるぞっ」影を切り伏せ、少女は道雄の手を取り走る。
『なんなんだよあれ!?』『人間』(いっみわかんねぇ…)家に帰り、先程のことを問いただしてみても、少女から返るのは電波な答えばかりだ。
道雄は風呂の中で頭を抱える。
それを尻目に、平然と少女が風呂場へ入ってくる。
その股間につく”あるはずのないもの”。
「…なんでゾウさんついてんの?」「男の子だもん。
当たり前だろ?」ガキか、と吐き出すように蔑まれる。
(当たり前じゃねー!!)【本文31P/おまけ設定資料3P】