頭上にかかる赤い雲
作家椿 椿、初期の作品。「透明な作風」とよく言われますが、その方向性を決定づけたのは、多分この作品からじゃないかな、と筆者は、今になると思いますね。
当時は、結構ダークな作品ばかり手がけていて、その中の一つを大幅に加筆修正、それでもやっぱりダークでした、というか。
不幸な少女、少しばかりの救済、生きるために必要な、「ささやかだけれど、役に立つこと」。
そういう様々な、椿の作品にほぼ必ず登場する小道具(イコン?)は、この頃からですね。
ただ、本気で鬱作品です。
感動は、保証します。
数枚のコインと、そして少しばかり長めにお時間を頂きます。
けどいつもの作家椿です。