おぞましい聖夜
藍蔑離紅 一年でこれほどまでにおぞましい日などない。煌めく金の十字架に色鮮やかな灯り、天使の飾りに赤い服の髭面の老人。
家族連れに大きな包み。
溢れんばかりのごちそう。
そう、年に数度、家族が揃う日の一つだ。
世の人々は最も待ち遠しい日の一つだろう。
表題作『おぞましい聖夜』他身内殺しをテーマにしたおぞましいホラー短編集。
幼い頃、カーテンの隙間や押入れの隙間から誰かが覗いていたり、すぅっと白い手が現れるのが怖かった。
『ベッド下にグールなんて居るわけがない』歳を重ねるごとに、子供というものは親の言うことを聞かなくなるものだ。
『子供部屋の悪夢』どういうわけか昔から吸血鬼に酷く惹かれた。
『カルミラの幻想』ひっそりと心に棲む魔物が暴れる四つの物語。