武家の娘~売られた姉~
紅壺屋 ■武家の娘~売られた姉~■【作品紹介】新規サークル紅壺屋の処女作です宜しくお願いします。【ストーリー】時は江戸桜の花びらが舞い散る季節某藩城下町にて若い男女がそう遠くない未来図を初々しく語りあっていた。
女の名前は八重。
男の名は京ノ介という。
二人はともに武家つながりで幼少期からずっと一緒。
今では恋仲であった。
最近は互いに異性を意識し始める年頃になり、八重は大人の女性へと成長した姿態を京ノ介に魅せては男心を弄び、京ノ介もまたその戯言に付き合い睦まじいひと時を送っていた。
健全にその身を寄せ合っている二人は、このまま祝言(結婚)までと純粋に夢見ている。
しかしそんな二人の恋仲を引き裂くような事態が起きてしまう。
八重は武家とはいえ下級武士の息女の身で、父は数年前から病に臥せていた。
役料は減らされ病のため出費もかさみ、おまけにまだ幼い弟妹がいる。
「八重だけが頼りなんじゃ・・」実母は早くに死に、今は後妻である嫡子を産んだお鶴が家を取り仕切るといった格好でそのお鶴が決めた八重の行く末だった・・・。
(中略)そして・・八重は藩邸で働く女中として何の疑いもなく奉公に出るのだが・・しかし屋敷に着くと女中関連の建物には通されず・・薄暗い怪しげな蔵へと連れて行かれてしまう・・・。
八重は何が起きているのか未だわからず、ただただ京ノ介や弟妹の事を思い出し静かにその時を待っていたのだった・・。
※基本絵15枚※本編80ページ※テキストあり80枚なし66枚※解像度1280×720※スマホ用PDF同梱