ぬくもり

小説を書かない小説家
ロボット工学が進んだ今の世界。
法律もそれらに合わせて変化を続け今ではロボットのためだけの法律。
ロボット法案なんてものも出来た。
そう、ロボットが町を闊歩する時代がやってきたんだ。
とは、言っても俺が生まれたころには、普通にロボットが町を歩いていた。
まぁ、小学生の頃はまだ二足歩行型は、多くはなかったけれど。
今では二足歩行が当たり前で、走る跳ぶは当たり前の事となった。
高校に入る際には、人間と見た目が変わらないロボットも増えた。
それらをアンドロイド型と呼び。
街中にはアンドロイドがたくさんいる。
そこで出会ったのだ。
彼女と。
とは言っても、ただの展示品。
アンドロイドとは、かけ離れた2Dの映像。
電子脳など存在しなかった時代の歌う女の子。
喋ることは出来たが、その声は人間からは程遠い声。
その彼女を見たとき、何故だかこれを現代に復活させようと思った。