バルカン戦争上巻
紅学素人 バルカン戦争という小説がある。これは、歴史上のバルカン戦争ではない。
我が国で初めて刊行された官能小説である。
日本にも、江戸時代の笑本という絵入り小説があった。
しかし、現代の官能小説につながるものではない。
笑本というように、エロスを目指したものなのかという問題もある。
しかし、このバルカン戦争という小説には謎が多い。
ドイツの官能小説というが、そのような本は存在していない。
今回、偶然ドイツ語のオリジナルを入手することができた。
訳者が調べた範囲では、オリジナルからの翻訳はまだない。
オリジナルは「男のいない駐屯地」というべき小説である。
今回、訳者が調べてわかったことを解説として付けた上で、読者の皆様にオリジナルの翻訳を提供させていただきたい。
現在の官能小説、エロ漫画、エロゲーなどの源流をなす小説のオリジナルをお届けすることができて幸いである。
全文180ページ文字数23000字挿絵はパブリックドメインと「3Dカスタム少女」で作成