【ポイント10%還元】さよならは遠くに捨てて

川の流れに身を任せ
彼女の一日の始まりは、小学校のどの子よりも早かった。
運動神経が悪く、またテレビを見る習慣があまりなかった雫には友達ができなかった。
放課後はいつも牛たちと遊び、家から出ることのなかった雫は、ある日外で遊んでおいでと父に言われてしまう。
仕方なく公園へと行き、一人でブランコに腰掛ける雫に声をかけたのは、一人の女の子だった。