【ポイント10%還元】いじわるねことやたがらす

えせねこてーる
遠い昔、幻想郷の地の底に、いじわる猫が一人いた。
あまのじゃくないじわるは、近づくものみな引っ掻いて、自ら周りを遠ざけた。
「あたいは醜い死体運び、死臭が嫌ならどこかにいきな!」「なんとでもいいなよ。
死んだ頃には、なんにも言えなくなるんだからさ。
」思ってもないことを、猫は言う。
不幸の黒猫、死体運びって。
こういうものだからと、自分に言い聞かせた。
嫌われ者に声をかけたのは、ねことお揃い、黒色の羽に黒色の髪でも猫と違うのは、白い服に白いマント。
それから、笑顔。
心の優しいカラスと、優しくなりたい不幸の黒猫。
「うそつきうさぎととりあたま」スピンオフ作品。
むかしむかし、地獄に伝わらなかったお話です。