らせつの城

人造少女少年社
―――銀五枚で売られた。
明清国の貧民街に住む少年「橘夏」(きっか)は、姉、杏春(きょうしゅん)がさらわれたという貴族の馬車をさがすうち、同じ高位の女官である白爛(びゃくらん)に見出され、わずか銀五枚で、養父から売り渡されてしまう。
己の身の上を呪い、諦めて、白爛の館で暮らすうちに、橘夏の体に変化が現れ……やがて橘夏は、明清国をゆるがす陰謀の渦に巻き込まれてゆくのだった。
前作「千夜さま変幻」でTS小説界に旋風を巻き起こした、著者「入深かごめ」が、漫画界の鬼才「千之ナイフ」と再びタッグを組んで送り出す、渾身のTSF小説第二弾!!