DLsite専売犬になったボク

オナラプップー
宿というにはずいぶんと小さな、人がやっと二人住めるかというぐらいの粗末な民家だった。
宿の人も美人な女の人だった。
お腹が空いたのでこの村の何処かに飲食店はないかと宿の人に聞くと、何故だかしきりにベッドで横になるように勧められた。
僕は宿の人に飲食店の場所を聞くのを諦めて、自分で探すことにした。
辺りはすっかり夜になっていたが、日が沈んでからまだ時間がたっていなかった。
村のあちこちを探し回ってみたが飲食店らしい店どころか食料や生活に必要なものを売っていそうな店も一軒も見つけることができなかった。
代わりにあるのはペットショップやドッグランや犬のトリミングサロンばかりだった。
そして村を歩いている人は必ず犬を連れた美人の女の人だった。
僕はなんだか気味が悪くなって宿に帰ってバックに入っていたスナックを食べて空腹を誤魔化してそのまま眠ることにした。
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