ダンシングレコーダー

DreamTale
紙は軽い。
ひとたび風に吹かれれば、空に舞い上がってしまうほどに。
たとえそれが、どれだけ大切なものであっても。
どれだけ重大なものであっても。
紙はどうしようもなく軽いものなのだ。
込めた想いの重さにかかわらず。
だから取り扱いには気をつけなければならない。
取り返しのつかない事態に陥ってしまわないように。
二枚の紙切れに翻弄される、射命丸文の疑似探偵譚です。
後日談「record編」同封。