内河観魔の愛執
RALYSPECIAL 女子中学生の万菜美はいじめられていた。誰も助けてくれない。
男性の担任教師に救いを求めてもあてにならない。
両親は離婚し、父と生活しているが、父には心配をかけたくない。
追い詰められた万菜美はついに自殺を考える。
そこへタイムトラベラーの少女が現れる。
「350年前、わたしたちはロシア人で、相思相愛だった」と言われる。
万菜美は意味不明ながらも、少女の純真な愛を感じる。
さらに少女に世界各国を見せられて、世界の広さを知る。
また内観法によって両親に「してもらったこと」が多いことを知り、愛された事実と、そして祖先から連綿と続く命の連鎖に思い至る。
いじめを超える物語。
■筆者は心理士で内観従事経験あり。