死にたがりのユキと死神のハルナ

アクアマリンと薔薇
「本当に死にたくなったら、私が殺してあげる。
だから、それまで死んじゃだめだよ」「ハルナは死神なんかじゃないよ。
……わたしの、大切な友達」ある日の放課後、わたしは自殺をしようとしていた。
とくに深刻な理由があるわけではない。
ただ、生きるのに疲れてしまっただけ。
死ぬとしたら、夕焼けがきれいな今日のように、美しい景色を瞳に映しながら死んでしまいたかった。
そんなとき突然、クラスメイトの清水春奈さんに声を掛けられた――二人の少女の悩みと感情を描いた青春小説