【耳かき・安眠導入】あやかし郷愁譚 ~雪御嬢 ゆき~【乾布摩擦】

Whisp
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆高品質マイク「NEUMANNKU100」の導入により、さらに音質が向上致しました!各種効果音も新規収録し、よりASMR感が高まりました!要望にお応えしまして、ボリュームも2:30にアップ!!☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ひととあやかしが共に暮らすことができる、最後の聖域。
四国、高知の山奥にある隠れ里。
茂伸(ものべの)――元の住処の人吉・球磨の市房山から新天地を求め茂伸に越してきた雪御嬢のゆきは、けれどもバス駅の日陰から、一歩も動けなくなってしまいます。
茂伸の――四国の陽射しはゆきにとっては余りに強く、その中に足を踏み出したなら、きっと溶かされてしまうからです。
行くも戻るもできなくなったゆきを助けてくれたのは、バスからおりてきた旅人の――あなた。
お礼に汗だくの体を拭いて冷やしてもらったあなたは、ゆきと一緒に車を借りてドライブをして、ゆきが暮らせる場所を探して、見つけます。
仮初の住処に定めた洞窟内で元気を取り戻したゆきは、ゆきに快適な気温に合わせ、すっかり冷えたあなたの体を乾布摩擦してあたためてくれます。
ここちよいぬくもりと、穏やかで丁寧なみみかきと。
こころの距離を縮めたあなたとゆきとの添い寝を彩る寝物語は、昔話と――これからのこと。
ひんやり冷たく、けれどぬくもる雪の指先と静かな声とに導かれ……どうぞゆるりと、癒やされ、おやすみいただけますと幸いです。
■あやかし紹介~ゆき~「うふふっ、綺麗に取っとっと!ほんでね?もひとつおまけに――えと……おにいさん。
ちょこっとの間だけ――お首、たててくなっせ?ん。
そぎゃん感じで。
そーしたら――ん…………こん氷の櫛で、髪と頭皮ばなぜたげるけん。
ひんやりしてきもちよかーって、犬神ちゃんにも、大評判なんよ?」人吉・球磨の山中に住まうあやかしは、主に犬神――犬神憑きと雪御嬢。
夏に活発な活動を見せる犬神と、もちろん冬にアクティブになる雪御嬢とは、お互い不得意な季節に相手を支え合い、麓の村の人間たちとも含めたひとつの共同体を築いておりました。
しかし、長い時間がすぎて、人間たちが犬神の遠吠えも、冬の寒さも雪の厳しさも畏れなくなってくると――人吉・球磨のあやかしたちも、徐々に力を失いはじめます。
そこに届いた、茂伸からの移住の誘い。
お調子者の犬神はすぐに移住を決意して――おいていかれれば行き詰まるのが目に見えているゆきもしぶしぶ、犬神への同行を了承します。
そうして茂伸にたどり着き――テンションがあがりまくった犬神は、ゆきを置き去り、一直線に駆け出します。
……茂伸の陽射しの中に足止めされたゆきを助けたあなたとゆきの、おたがいを溶かしあい、あたためあう小さな恋のお話。
ゆきの愛らしい熊本弁でお耳を楽しませながらどうぞ――ゆきとの暮らしを、育んでいただけましたら幸いです。