記憶のシズク

アクアマリンと薔薇
「私……思い出したの、全部」記憶を失くした少女ルシアが、自分の記憶を取り戻す物語。
『旅の困りごと』と『とある王国のひととき』の続編となるファンタジーおもらし小説。
記憶喪失の少女ルシアは自分を拾ってくれた医者サイリの診療所で穏やかな日々を送っていた。
ある日訪れたサイリの旧知ディルは彼女の弟を名乗る少年ユラとともにいた。
弟と会っても記憶が戻らず不安な思いを抱くルシア。
ある日の朝、診療所の近くでルシアと同じように倒れていたニナという少女が見つかる。
ニナはルシアのことを知っているようだった。
彼女に名前を呼ばれた途端、激しい頭痛に襲われ気を失うルシア。
彼女は夢の中で、忘れていた自身の記憶を追体験することとなり――続編ですが、こちらの本単独でもお楽しみいただけます。
表紙と口絵をかたわれ様に描いていただきました。
本文76ページ、文字数約30,000字