ペーパー本 総集編 1~3

クロ僕屋
連番jpg,pdf同梱、文字主体、本編173頁。
「ペーパー本」シリーズの4巻の前、1~3巻をまとめたものとなります。
2009年から2013年にコミックマーケットやコミティアなどの同人誌即売会で配布したペーパーすべてと未収録まんがをそのままの形でまとめた本です。
◆【注意】本書は左上から読む横書きのペーパーもそのままの形で収録したため、電子書籍リーダを縦に持って読むと見開き右のページが先に表示されてしまいます。
なるべく見開きで見られる横持ちでお読み下さい。
◆「ペーパー」というのは、地獄のようにクソ暑い夏の同人誌即売会で参加者さんに使ってもらい、ついでに自サークルのアピールもしちゃおうという汗ふき用の紙のことです。
◆嘘です。
◆本当は、江戸時代の輸出品を包んだ浮世絵のように、手に入れた同人誌を包んで持って帰ってもらうための包み紙です。
◆嘘です。
◆実は、イグノーベル賞で気に入らない発表者を妨害するときのように、紙飛行機を折って気に入らないサークルにぶつけるための折り紙です。
◆嘘です。
◆真相は……ペーパーなんてものはこの世界に存在しないんだよ!!宇宙人と結託した合衆国の陰謀だよ!!!◆な、なんだってー◆実のところペーパーが何かというと、新刊を落としてなにも頒布物がないのに空っぽのスペースに居座るのもアレなので、新作ゲームが面白すぎたとかいう言い訳やらバックれた相棒への悪口やらはたまた安倍内閣への批判やらをぶちまけた、いちおう頒布物はありますよダミーサークルじゃないですよというアピールのための洟紙です。
◆嘘……じゃないなわりと的確だな……◆もっと正確に言うと、興味はあるが高くて手が出ない、といったアイテムを扱うサークルが、来てくれた人を手ぶらで帰らせずに自サークルのことを憶えてもらい、アイテムの宣伝もしつつ次回以降の購買の可能性を上げるためのたった5円の先行投資です。
◆近くなってきたぞ。
◆あるいは、同人誌で語り漏らした昨今の世界情勢への建設的提言を強く世界へと訴えかけるための意見書です。
◆それもあるでしょう。
◆結論は、サークルの宣伝のためにばらまくチラシです。
◆うん。
百点だね。
国語のテストだったらね。
◆……でもさあ、ペーパーってそんなにエコノミックなものだったっけ?合理的なものだっけ?何かのために書くものだっけ?◆嘘はもうよしましょう。
ペーパーとは先行投資や宣伝効果、意見発表のために書くもの……ではないのです。
◆じゃあ一体なんだって言うんだよ。
◆ペーパーはペーパーです。
ただの紙切れにすぎない。
5円で量産できるそびえ立つ糞の山。
尻を拭くにも役に立たない紙くず。
それがペーパーなのです。