陰キャ同士が部室でセックスするだけの話。
屁理屈流通センター 部員2名だけの文芸部。多野崎(♂)と村加部(♀)はその日も部室で黙々と読書に耽っていた。
「多野崎せんぱい、私とセックスしません?」何の前触れもなく突然言い放つ村加部。
真意を問い質す多野崎に村加部は「セックスしたい理由なんて性欲以外にありますか?」とやおら服を脱ぎ始める。
ただでさえ、普段から口数が少なく無表情でとらえどころのない彼女。
その奇行に戸惑う多野崎だったが、情欲には抗えない。
誘われるままに前戯ももどかしく性器を挿入するのだった。
二人共にとって始めての性行為。
ゆっくりと快感に目覚めていく村加部に、多野崎は「なんで僕なの?」と尋ねる。
「思春期特有の痛くて香ばしい感じがたまんないです」陰キャゆえに陰キャに惹かれる不思議な性癖を、村加部は毒舌まじりに告白していく。
…という感じで、ローテンションな二人のセックスを淡々と描写した一作です。