雪舞う夜に恋慕ふ

TWILIGHT
◆◆◆あらすじ◆◆◆――季節は師走。
雪が降り積もった野山に山菜取りに出かけた若者が雪山を歩いていた。
道中突然…天候が悪くなり、帰路の途中で猛吹雪へと変わってしまい一寸先を白く染め上げた。
何とか力を振り絞り一歩、また一歩と歩みを進めるが徐々に低下していく体温と体力の限界が若者を同時に襲う。
ついに体の限界が訪れその場で動けなくなり…倒れてしまう。
「俺は…ここで…凍え死ぬのか…?」時間が過ぎていく中、走馬灯のように思い出が過り自分の人生を悲観した若者は、もう駄目だとまぶたを閉じかけた時…幻覚か自分の視界に白い着物を着た女性が映り込んだような気がしたが…そこで意識が途切れてしまった…。
「もし…?もし…?」鈴の音のような澄みきった綺麗な声が頭の中で響き…目を覚ますと山小屋のような場所で横になっていた。
そして目の前には、白い着物を纏った長い黒髪の綺麗な女の子が心配そうにこちらを覗き込んでいた。
「良かった…お目覚めになられたのですね…!」若者が目を覚ましたことに心から安堵した女の子は…「わたくしは…雪芽と申します。
あのお山で倒れていたあなた様を、わたくしのお家へお運びしました」といきさつを話してくれた。
奥ゆかしさと不思議な雰囲気を纏う雪芽に若者は心からのお礼を言い、雪芽の見目麗しい姿とお淑やかな人柄に少しずつ惹かれていくが…なんと彼女はあの妖怪・雪女であると発覚する。
若者は先ほどの態度と打って変わり雪芽に心底怯えきってしまうが…そんな中でも雪芽は優しく若者を諭そうと言葉を紡ぐ。
時間が過ぎていく中…誤解が解け、自分の身の上など言葉を交わし、二人だけの時間が続いていく。
だが…吹雪の中晒されていた若者の体は、体調を崩してしまっていた。
体を回復させるため雪芽は介抱するとともに若者の体に纏う悪い気を清めるためにお手伝いをしたいと申すが、その方法とは何なのか若者が問うと…雪芽は赤面した顔で若者にある提案をした。
「わたくしと…しとねを共にしませんか…?」それは彼女と『まぐわう』意味を指していた…。
・基本CG17枚・差分込み本編総枚数350枚・PDF本編同梱・セリフ・加工無しCGあり・イラスト・シナリオ制作幸餅きなこ