66号線
雨洩り宿 提督が編み出した新しい「作戦」。それは、これまでの戦術を覆す画期的なものだった。
この作戦がさらに改良されていけば、「深海棲艦との戦争も早期解決出来るかもしれない」というほどの。
提督の秘書艦としてずっと側にいた霞は、今まで目立った戦果を上げてこなかった提督が周りから大いに称賛されるほどの事を成し遂げたのが嬉しくて仕方無かった。
霞自身、横須賀の鎮守府からスカウトされるほど優秀な艦だったが、提督の側でその作戦の完成まで共に歩んでいくつもりだった。
だが、そんな第一歩を踏み出した矢先、提督が病に倒れてしまう………。
――…これは、2人が互いを“想い合った”ただそれだけの、愛のお話………。