悪女が撮ったAV -マゾ男優の、関係者の皆様へ-
傾向音 ―――マゾ男優の、関係者の皆様へ怪しいタイトルのメール。本文には、AV紹介ページのリンクが貼られていた。
見たこともない女優が飾る不審なパッケージ。
だが何よりも気を引いたのは、その女優に責められている男優が俺の勤める会社の上司だったことだ。
どうしても気になって、俺はそのAVを購入してしまった。
作中で、上司はどういうわけか極端に射精を恐れていた。
まるで精液とともに大事な何かを失ってしまうかのように。
女優はそれを利用し、彼に限界を超えた我慢をさせながら崩壊へと導く。
それがこのAVの大まかな内容で、気づけば、俺はその一部始終にくぎ付けになっていた。
なぜ俺にこんなものが送られてきたのか。
なぜ知人が出演しているのか。
なぜ彼はあんなにも苦しみ、あんなにも気持ち良さそうなのか。
なにひとつ、わからないまま。
結論を言えば―――俺の人生は一変することになった。
AVを見るたびに犯される男優に対する憧れが強くなり、定期的に送られてくる続編を待ち焦がれる日々が続き、そして最後に、してはいけない決断をしてしまった。
君もこのAVを手に取る際は気を付けてほしい。
彼女たちは、もう探しているかも知れないのだから。
次のターゲット。
新たな、マゾ男優の候補者を。
―――――――――――――――――――――――――――――――――■基本CG15枚■ストーリーCG124枚(基本15枚+差分103枚+文字のみ6枚)■全体CG249枚(ストーリーCG124枚+文字なしCG124枚+タイトルCG1枚)■画像サイズ:1920×1080(タイトルCGのみ1600×1100)