Mind Logos5

鋳物工場
暗闇にチカチカと時代遅れの電灯が光る中老人と少年は階段を下りている。
石造りの階段は湿っぽく、地下へと伸びたその建造物が、そこを行く少年が生まれるよりも前から存在するのだと想像に容易い。
老人から告げられる苦言に対して、年相応ではない彼の口調が少年の生きる経緯を物語るかのように冷たく強く伝えてくる。
「これは自分の戦いなのだと」少年はいつの日か、己の戦いを挑まねばならない。
その戦いの中にこそ、命は輝くのだ。
後に世界を救うその手には、うっすらと汗が滲んでいた。