メイドロイド・ニーナに逆らえない
小夜夏ロニ子 主人公の青年はブラック企業務め。今日も出勤するため、限界状態で玄関の扉を開けると——「おめでとうございます。
貴方は当社の新型アンドロイドのモニターにご当選されました」金髪に空色の瞳、ロングスカートのメイド服を着た美女がお辞儀をしたのだった。
強引なのにどこかホッとする彼女の奉仕に癒されるうちに、スマホの音声作品購入履歴を見られてしまう。
「知っておりますよ、ご主人様……」ただの洗体とは思えない手つきが、胸へ、乳首へ、股間へと這い回り……。
「ご主人様のスマートフォンを預かった際に、すべての検索履歴、閲覧履歴、画像、音声ファイルをスキャンさせていただきました……。
随分とたくさん購入なさっているんですね……エッチな音声作品……」「もうお分かりですよね……わたくしが、何を見たのか……何を聞いたのか……その結果、わたくしが、その通りに振る舞ってくれそう、という期待、してしまっているんですよね……」あなたのすべての好みを勝手にインストールした彼女、そして始まる“特別なご奉仕”……。
「……はい。
かしこまりました」僕は、何でも言うことを聞いてくれるメイドさんに。
「……“優しくいじめられたい”、ですね」