月と黙示録。ニ〈違う二つの滑落喜劇〉

星枢観測所
A5版の本文232ページです。
第四回から第八夜まで収録してあります。
pixiv等に上げたものを一部修正しておまけを追加した感じのweb再録本です。
※一部血が出ている為R-15Gとさせて頂きます。
十五歳未満の方の購入はご遠慮ください。
〈あらすじ〉怪異の出没する町、月宮。
その町でも珍しく、霊や妖怪を視る事の出来ない少女、星井恵理は、この前転校してきた記憶喪失の魔女、アリス・ヴェスパーと友達になる事が出来た。
そんな彼女は、危ないものには近寄りたくない町民から敬遠される、オカルト研究部に所属していた。
オカルト研究部の部長、シリルはアリスの失った記憶について少しばかり知っているらしい。
――心臓は私を認めてくれた貴女に。
理性と思い出は愛しい貴方に。
抜け殻になって、ただの獣になった私は、あの子の手によって、冷たい土の中で静かに眠りに就きたかった。