君の聖痕

喫茶綴
「ようやく貴方とひとつになれた」愛する彼女と初めての夜。
二人で愛を確かめ合った。
普段みせる、しっかり者で真面目な様子からは考えられないくらい、情熱的な彼女と、愛を育んだ。
今まで以上に、二人の絆が深まった。
そう、確信できた。
それでも、一つだけ。
どうしても、気がかりなことがあって。
彼女は、愛を確かめ合いながら、自分に何かを伝えようとしていて――けれど結局、眠りに落ちる時まで、言わずじまいだった。
そして翌朝。
目がさめると、隣で寝ていた彼女の様子が、どこかおかしくて。
「あら、君もちょうど起きたんだぁ?」どこか奔放で、そしてどこか艶やかな雰囲気を身に纏った彼女。
彼女は自分の事を、彼女の姉と名乗った。
それは、別の人物という意味ではなく、別の「人格」という意味で。
「ねえ、せっかくだから、私とも、気持ちイイコト、しましょ?」彼女と、彼女の姉を名乗る人格との、キンミツなカンケイが始まる。
これは、君の、聖痕。