PROTOTYPE

昧槻直樹
「彼」は歩く。
ひたすら「彼」は歩く。
そう、「彼」は歩く事しかできない。
そのはずだった。
ある日、「彼」は山で遭難し、そのまま季節をまたいだ。
奇跡的に目を覚ました「彼」はまたもや歩き始める。
小さな「彼」を中心に巻き起こる、ちょっと大きな事件。