黒き翼の大天使ー第一幕1章ー女神サティア

遠蛮亭
帝紀1815年6月19日、魔王の息子と聖女の息子にして勇者の養子、新羅辰馬は山賊に襲われるひとりの少女を救う。
少女の名は神楽坂瑞穗。
アカツキ皇国の中に隠然たる勢力を誇る宗教街区ヒノミヤの象徴的指導者・齋姫であり、ヒノミヤの審神者にして神官長・神楽坂相模の養女でもあった。
大神官・神月五十六の陰謀に接触して返り討ちに遭った瑞穗は凄惨な凌辱に遭い、かろうじて逃れてきた身。
それを保護した辰馬はヒノミヤおよび神月五十六の打倒を心に決めるが、一国に等しい敵を相手にするには力が足りない。
叔父のギルドマスター、十六夜蓮純に相談したところ、ヒノミヤに挑むならこの程度は、と差し出されたのは「邪悪なる創世女神・サテイアの討伐依頼」だった。
くろてん第一幕、ここからが本編のスタートとなります。
前回プロローグではメインの登場人物がほぼ登場しないという離れ業をやってしまい、申し訳ありません!ここからが本番です!※表紙は広輪凪さまですが、作中にイラストは一枚もございません。
ご了承下さい。