薄氷のように冷たい彼女の弾丸

聖華商会
「引き金を引く理由ならある。
私が生きるために、今、貴方を撃つ」ティナ・バレンスタイン、齢二十。
歳にそぐわずあどけなさの残る容姿に、冷ややかな表情を乗せた女狙撃手は一人、傭兵として依頼をこなすべく魔獣討伐へと向かっていた。
手には母の形見の魔導砲、傍らには、武骨な巨躯の機械兵を携えて。
奪われる命、奪う命──トリガー一つで決まる命の争奪の末に、薄氷と評されたティナが求めるものは『強くなること』、『生きること』。
そして…【魔法×ロボット×スナイパー】科学文明が滅びた異世界を舞台に展開される、ガンアクション・ファンタジー。
文字数:約27,000字挿絵:10枚