露出狂が現れた!

Small Gift
残業が長引き、夜遅くに退勤したその日は、肌寒い夜だった。
あまりに体が疲れていたので、缶コーヒーを片手に、近くの公園のベンチで休んでいた。
そこは静かな公園で、昼間の休憩の時間に使うこともある。
ふと遠くを見ると、コートを着た女が歩いてきた。
こんな時間に、女性が公園を歩いていることに珍しく思っていると、その女は、俺の目の前までやってきてコートを広げた。
―――そいつは、露出狂だった!