緋色の首輪

百華楼の狸
国民的アイドルグループ『リュネット』のセンターとして、一時代を築いた四元結衣。
しかしその栄光は、偏にプロダクション社長・宮路によって齎されたものだった。
代償として宮路に体を求められる結衣。
しかし、彼女は真正面からそれを拒む。
かつて無二の親友が、宮路に壊されたことを知っていたからだ。
宮路の怒りを買い、『リュネット』は解散を余儀なくされた。
マネージャーの助けを得て辛くも魔の手から逃れた結衣は、新天地で仲間を集め、改めて天下を狙う。
新たなグループ名は『スカーレットチョーカー』。
芸能界という檻に首輪で繋がれようとも、緋色に燃える心意気は失わない―――その想いを胸に、結衣達は着実に名を上げていく。
しかし、その生活も長くは続かなかった。
芸能界の重鎮に睨まれた者には、ささやかな幸せすら許されない。
見覚えのあるオフィスの一室で、宮路は結衣に選択を迫る。
服従か、地獄か。
かくして結衣は、己の意思で地獄に堕ちた。
玄人の調教師数人がかりで、繰り返し繰り返し、肉便器としての悦びを教え込まれる日々。
結衣は歯を食いしばってそれに耐える。
仲間のため、ファンのため。
そして、輝かしい未来のために……。