キラキラミラ 8人の遺伝子異常者と血の幽霊

令城鈴
赤色のコートを着た物覚えの悪い少年ミシェルは、ある日突然竜巻に巻き込まれる。
その後、見たもの聞いたもの全てを記憶できる能力に目醒めていた。
病院で検査をすると、遺伝子異常だと発覚し、彼の症状はそれによるものだった。
彼のいる国では、遺伝子異常のある子供は決まってある学校に入学しなくてはならない。
名前は「ウエストウッド中学校」。
ミシェルもそこに入学することとなった。
不安を抱えながらも、ミシェルは学校の正門をくぐる。
しかしその瞬間、彼は意識を失う。
目が覚めると、正門は閉ざされており、学校の外には人影一人も見当たらなかった。
さっきまで、人がたくさんいたはずなのに。
とりあえず学校内に入ることにしたミシェルは、教室で自分と同じ遺伝子異常者の同級生達を見つけた。
どうやら彼らにも、変わった「症状」があるようだ。