クトゥルフ神話TRPG 第六版シナリオ『Adolescence's End』【SPLL:E110048】

色褪せ工房
AES――青年期の終わり症候群は原因不明の難病として、世界中の課題となっている。
この病について、現在知られていることは以下の3点。
1.二十歳以下の患者の発症例が存在しない。
2.患者は過去1~2年の記憶を除いた、一切の記憶を失う。
(発症前過去2年間の記憶しか残っていない)この記憶にはエピソード記憶のみならず、意味記憶も含まれる。
3.発症4~5年で自然完治するが、100%の確率で完治から過去10年間の記憶が完全に消失する。
(10年以上前の記憶は戻っている)発症の理由も、完治の理由も一切判明していない奇妙な病。
一切の糸口が掴めないまま、数十年が経過した。
その間も、犠牲者は増え続けている。
幾人もの記憶が、闇に葬られている。
――――あなたはAESの研究者だ。
大学時代の友人と共に、日夜AESの研究に励んでいる。
解決せねばならない。
解明せねばならない。
例えそれが、深い霧の中の探索であったとしても。