通勤快楽2~痴漢でGo!Go!~

覇王
地下鉄頭財線…………日本で二番目に痴漢の多い路線として知られている。
だが、主人公丸岡久太にはそんなことは何の関係も無い話だった。
そう、あの朝までは。
いつも通りの時間。
いつもの通りの満員電車。
人が荷物のように詰め込まれ、黙ったまま身体を密着しあう、そんな不思議な空間。
しかし、ちょっとしたバランスが崩れるだけで、そこは天国にも地獄にもなりえる。
「ん…こ、この感触は…………!?」久太の手に走る、ひどくやわらかな魅惑的な感触。
「ちょっと…あ、やだ…」人にはさまれ、身動きが取れない腕の先は、同僚である品川メグのあらぬ場所に…。
「あわわわわ……」慌てて手を引っ込めようとしてもどうにもならない。
だが、身の縮こまるような危機感と同時に、体の内に激しくわき上がる感情は!?その瞬間から一人の平凡なサラリーマンの人生が大きく変ったのだった。