裏切り
覇王 騙し・欺瞞・虚偽・欺き……これが、俺の本質だよ……裏切られ……打ちのめされた少女たちの表情……それが、最高の報酬だ……「人は裏切られるために、他人を信じる」そんな言葉が頭の中にリフレインする。俺は「スナッチ」。
誘拐、調教が主な仕事だ。
気がついたときには、俺はこの仕事をしていた。
過去の記憶なんて邪魔なものは、「組織」によって削除されてしまったからだ。
だが、そんなことはどうでもいい。
俺は今の仕事が気に入っているんだ。
手間隙をかけて、ターゲットの絶大な信頼と、愛情とを勝ち取り…それを収穫するかのごとく、陵辱、淫虐の限りを尽くす。
その一瞬のカタルシス…。
失意に沈み、絶望に彩られた瞳が、快楽に酔い、羞恥に震える。
何物にも代えがたい、壊れる寸前の少女の美しさ。
哀しみが深いほどにそれは輝きを増し、酔狂な金持ちたちに高値で引き取られていくのだ。
そして今日もまた、一人のターゲットが堕ちていく…。