LostLife~だけどきみにつたえたいこと~

アーカムプロダクツ
主人公である少年、桜木隆杜は未来を持たない。
なぜなら、先天性心疾患を持ち、余命いくばくもないことを医者に宣告されたからだ。
彼はそれでも尚、不可避の死を眼前に見据え、前向きに生きることを心がけつつ、しかし、他者との距離を微妙にあけて生きてきた。
それは、誰も悲しませないように…誰の心にも自分が残らないため。
唯一の家族でさえも日向に置き、自らは日陰からそれを見つめていた。
それでも、努めて持ちつづけている、前向きな心。
人を慈しむ想い。
その中で育まれる彼に繋がる境遇を持った少女達との交流。
時に舐め合い、支え合い、時に語らい、交わり。
その時間は彼女たち、そして彼に何を残すのだろうか…。