禁忌2~HospitalTaboo~
APPLEPIE 私が彼女と出会ったのは、3年前のことである。古い友人からの紹介で、看護婦になることを希望しているそうだが、華奢な体躯と内気な性格は、決して看護婦の仕事に向いているとは思えなかった。
が、まだ幼い体型と無垢な顔立ちは、私のもう1つの心を刺激する。
彼女と別れた後、友人は1つの鍵をプレゼントしてくれた。
彼女がもし、私のいる病院へ勤務することになったら、私に彼女を預けたいというのだ。
私はこの鍵を見た瞬間、1つの古いドアを思い浮かべた。
別れ際、友人は私の耳元で囁く。
「本当に分かり合える人を捜しなさい。
彼女は、その道標になってくれる」今年、彼女は私のいる病院へと赴任してくる。
友人は気付いていたのだろうか。
私が、あの部屋を知っているということを。
私の心に棲み付いている淫靡な悪魔の存在を。
けれど、今はそれでも構わない。
私は、私の内に潜める賤しき欲望に身を委ねよう。
さあ、おいでなさい。
可愛いお人形たち……。
私をお姉さまと呼ばせてあげるわ……。