狂拳伝説クレイジーナックルマッドボイス

ZyX
ZyX
裏社会で暗躍する暗殺専門の格闘家集団。
その頂点に君臨する男こそが世界最強であるこの俺、ザドゥだ。
しかし、俺様はこの程度では満足しない。
新たなる強さを身につけ、そしてさらなる高みを目指し続けるのだ。
とりあえずは「黄昏月」を集めることだ。
そして幻の技と言われる「死光掌」の謎を解いたとき、俺様は間違いなく真の無敵となるだろう。
四つに分けられた「黄昏月」は、「死光掌」の奥義を記した絵皿だ。
そして今、半分がこの俺様の手元にある。
……あと、二つ。
……騒々しい、何ごとだ?アジトへの侵入者を許しただと?クククッ、いまだにこの俺様へ挑むような阿呆がいるとは思わなかったぞ。
勇ましいことだが無謀な奴よ。
まあ、そういう奴もいて貰わないと退屈すぎるがな。
期待とか希望とか、そういう甘っちょろい物をへし折り、踏みにじって絶望に変えてやることに勝ることはない。
だがら少しでも腕に覚えのある奴なら大抵はここまでたどり着けるぐらい、アジト内部の警備はヌルい。
そして、まともな姿で出ていった奴は皆無なのだ。
ほう、どんな阿呆かと思えば女ではないか。
……まだ小娘だな、俺様が直々に相手をしなくてもどうにでもできそうだ。
まあいい、女が相手なら悦しみが増えるというモノだ。
退屈しのぎに相手をしてやるだけでも構わんが、生かしておいていたぶり、嬲り尽くすのもまた一興だ……そう、悦しみはいくらでも増やせるのだ。
それなりにな……「死光掌」とは?既に最強といわれているザドゥの求めて止まぬ幻の技「死光掌」それはあまりに危険かつ強力なため、その極意の描かれた絵皿すら分けられてしまったのだという。
口伝によると、「避ける暇もないほどの目にも止まらぬ速さと、防御していてもしばらくは身動きが取れぬほどの威力を併せ持つ」という。
それ以外の具体的な性質は全て謎に包まれた、真に“幻”と言える技である。