感覚の鋭い牙

WINTERS
或る夜…一人の宇宙少女が、俺の部屋に舞い降りた。
彼女の唇から、鼻歌が漏れる。
星を眺めて、『るーりらー、るらりるー…』それを耳にすると、俺はどうしようもなく…義姉(ねえ)ちゃんとキスがしたくなってしまうんだ…UFOを一目見ること、宇宙人と遭遇して会話することを強く願う青年がいた。
青年はいつものように、アパートの窓から夜空を眺めた。
サブローは一度でいいから、この目でUFOを見たいと切望した。
けれど、その願いは未だ叶わず。
義理の姉・千鶴と暮らす青年・サブローは、UFOと宇宙人に情熱を燃やすフリーターだ。
だが、しかし・・ついに或る夜、UFOは飛来する。
中から現れた宇宙少女は、ルルシーと言った。
ルルシーは不可思議な生態をしていた。
人間のキスやセックスを目の当たりにすることで成長していくのだ。
ルルシーは最初、言葉を喋らない。
鼻歌を口ずさみ、サブローと千鶴に聞かせた。
それを耳にした二人は何故か体を火照らせ、キスをしてしまう………