囁き文庫機械の体温

ソシエッタ
■あらすじご主人様に捨てられたメイド・アンドロイドの未来は、『解体処分』という名の死。
だから私は、倉庫の片隅で私の終わりがくる日を静かに待ち続けていた。
けれどもある日、『あの人』は私の手を引いて倉庫から連れだしてくれた。
彼は私に、肉体もなにも要求しない。
ただ、側にいることを望むだけ。
次第に私は、彼と共に生きることに喜びを見いだしていた…その先に、悲しい別れが待っていることも知らずに。