ストレイシープ
PANDAHOUSE 『聖ラフィーネ女学院』。そこは、都会の中にありながら、その喧騒とは全く無縁の場所にあった。
周りを深い森に囲まれ、学院以外にめぼしい建物は一切無かった。
男子禁制、完璧な全寮制のミッション系女学院。
そこへ、事故で死んだ妹にまつわる謎を解く為、そして、自らの際限なき欲望を満たさんが為、神父として入り込んだ主人公、村上恭児。
まだあどけない子羊達がそこにはいた。
しかし、その裏では恥辱の限りをつくした「宴」が待っていた。
ミッション系女学院という、いわゆる禁断の花園から想像されるような、単純なユリ話などではない、もっととてつもない何か。
はからずも、そこに飲み込まれていく主人公。
……しかし、それは誰の意志でもない、「自らの意志」。
迷える子羊達は跪(ひざまず)く。
神の名を借りた、この自分の目の前に……。