殻の中の小鳥I~クレア・バートン~

ディスカバリー
時は19世紀。
西欧のある国に、高級娼婦を使い、時の権力者を裏から操る政治集団が存在した。
しかし、とあるスキャンダルのために彼らは解散、国家から終われる立場となった。
もちろん娼婦育成を担当していたフォスターも、今や息を潜め、落ちぶれた生活に甘んじていた。
ある日。
フォスターは謎の男達に、街外れの屋敷に招かれる。
待っていたのは鉄道王ドレッド。
彼の依頼とは、ある娘を調教し金の稼げるように仕立てあげるということだった。
華奢で小柄な体格、あきらめや憂い漂わせた寂しげな表情と冷たい瞳…。
彼女の名はクレア=バートン。
弱みを握られたフォスターにこの話を断ることなどできるはずがない。
こうしてクレアと調教役のフォスターとの物語は始まった…。