狂想の肉宴弐

WestVision
■ストーリー山間にひっそりとたたずむ小さな山村『彩ヶ峰村』。
村には古くから独自の風習・習慣があり、村人達はそれらを頑なに守り、暮らしを営んできた。
その中でも特に異質な『肌紬(はだつむぎ)』と呼ばれる儀式……。
十年に一度の周期で執り行われるその儀式は、村最高の権力を握る一族『葛西家』に数人の少女が輿入れをするという、古い時代の忌むべき遺産だった。
多くの村人達がこの悪習の為に、幾度も耐えがたきを堪え、涙を呑んできた。
そしてまた儀式の年となった今、主人公は『紬女(つむぎめ)』と称される少女達を『調教』する役目を任される。
過去に大切な人をその儀式に奪われた主人公は、誰にも話せない目的を胸に秘めてそれを果たす為に少女達をその手にかけていく。
そして淫靡な色に染まった宴が幕を開ける……■登場キャラクター☆辰己達哉(たつみたつや)……主人公村で一番の調薬の技術を持っている青年。
薬学を学ぶ為に特例を受けて村の外へ出た事もある。
こうと決めたらそれに向かってひたすら突き進む性格で周りから見れば物事に熱心な印象を受ける。
しかし逆に一つの事に固執する余り、周りが見えなくなってしまう事もしばしばで、そうなると他人の気持ちを考慮しなくなるという悪癖がある。
☆伽澄綾子(かすみりょうこ)旧姓は辰己綾子(たつみりょうこ)達哉の遠縁にあたり、初恋の人であり、初めての人。
十年前の『肌紬』の際、葛西家に赴いた3人の少女の一人で、今は村の財政を一端を担う呉服屋『かすみ』の経営を任されており、村の収支の全てを把握する立場にいる女性。
☆一ノ瀬彩音(いちのせあやね)達哉の生家に程近いところにすんでいた少女で、達哉の幼馴染。
幼い頃から達哉に思いを寄せていたが、彼の気持ちが他の女性に向いている事を知ってからは、その想いを胸の奥に仕舞い込んできている。
少し前、彼女を育ててくれたて祖母が亡くなり、天涯孤独の身となったのをきっかけに『紬女』の候補になる事を決意した。
☆大河内紗奈(おおこうちさな)代々『紬女』の役をこなした女性は特例を赦される事を知り、閉鎖的な村から逃げ出したくて今回の『紬女』の候補に自ら立候補した少女。
物静かな外見とは裏腹に頭の回転が速く、意志も強い。
しかし、自分の容姿や能力を過信しすぎるきらいもありその所為で周りと衝突してしまう事がある。
☆森山芙彌子(もりやまふみこ)少し人より出遅れる事が多い少女で、その所為で色々と損をしてしまう事が多い。
しかしそれを補って余りあるくらいの気立ての良さがあり、周りからの受けは悪くない。
年下の弟妹達が多く、今まで家計を担ってきた父親が病に伏せってしまった為、家族を養う為に『紬女』候補になった少女。