比翼は愛薊(あざみ)の彼方へ~未了の因~

SandalDash
【女性向け作品】◆ストーリー紀元前3世紀燕国。
後の戦国七雄に数えられるこの国の初代皇帝が没し、その跡継ぎに「昭洸(主人公)」が選ばれると、それを快く思わない奸臣たちと異母弟である「檜光」を宣揚する宰相の「子之」により、「昭洸」は暗殺されそうになる。
そのとき「子之」の義父であり一騎当千の将軍であった「郭隗」によりからくも難を逃れ、「郭隗」と逃亡を敢行するのであった。
その間にも「子之」による追っ手に何度も襲われる中、「郭隗」との絆を深める「昭洸」であったが、宰相「子之」の本当の目的とその背後にある強国「斉」の陰謀にはまだ気付きはしなかった・・・。
◆登場キャラクター・昭洸(しょうこう)主人公二十一歳 父の後を告ぎ燕の第2代皇帝となった矢先に義弟である「檜光」により国をおわれる。
生来無邪気な明るい性格で、身分に関係なく気さくに接する性格から、人望に熱く、民にも人気がある。
将軍であり、幼き日より自分を支えてくれた「郭隗」をこころから信頼し、尊敬しているが、それが愛情へと変わるのに時間はかからなかった。
・郭隗(かくかい)三十代後半から四十前半 燕国の将軍。
鴻将の二つ名を持つ忠義と武をもって燕を支える軍人。
また、文の道にも精通した文武両道の臣。
北方民族の孤児であった「子之」を引き取り、本当の親子のように育てていた。
「昭洸」を幼いころよりなにかと面倒をみていたので、王とはどういうものかを「昭洸」に教える。
・趙魏(ちょうぎ)二十七歳 山賊。
燕国を荒らしまわっている山賊の棟梁。
元は燕長城(現万里の長城)を超えてやってきた騎馬民族の長。
燕国内においてその名は知れ渡っており、泣く子も「趙魏がやってきた!」と言うだけで泣き止んだというほどの荒くれモノ。
当初、「昭洸」を捕らえて手篭めにしようとするが、「昭洸」の王の資質を感じ、以来信服し部下と共に「昭洸」に使える。
粗野で乱暴モノではあるが身内には優しい。
・子之(しし)二十八歳 CV.谷山紀章燕国宰相。
「檜光」を担ぎ出して「昭洸」の暗殺を企てた張本人。
その後「檜光」から絶大な信頼を得、実質上の燕の実権を握った。
計算高く、他の宦官を追い抜き若くして宰相となった。
元は北方民族の出で、髪は金色で目は蒼。
そのためなにかとさげすまされてきたが、常に優しく接してくれた義父である「郭隗」を誰よりも何よりも深く愛しているが「郭隗」には気付かれていない。
「郭隗」を独占する「昭洸」を激しく憎んでいる。
今回のクーデターは皇帝一族を暗殺し、義父である「郭隗」を国王とするためにおこなった。
その為「檜光」に気付かれぬよう南の強国「斉」とひそかに精通している。
・幽鬼(ゆうき)二十二歳 「檜光」子飼いの暗殺者。
燕国第2代皇帝「檜光」の側付き件暗殺者。
冷静沈着にして任務に対しては非常さをはっきするが「檜光」に対しては、唯一心を開き、優しい顔をみせる。
「檜光」が幼い頃から側に仕えていたため、「檜光」の為に、執拗に「昭洸」を付けねらう。
ただし、「子之」の野心には薄々感づいているので警戒している。
・檜光(かいこう)十八歳 燕国第2皇子。
燕国皇帝に即位した後は檜王と名乗る。
義兄である「昭洸」に代わり、正式に燕国第2代皇帝となった。
義兄とは違い自己中心的で器が小さい為、「子之」に頼りきりである。
しかし彼なりに国を想い、王について「昭洸」と確執を持つ。
健康的というよりも子悪魔的な容貌には王者の風格は感じられない。