rouge
●ストーリー天涯孤独な主人公。
やることは何もかもうまくいかず、人をねたみそねみ、卑屈にゆがんだ性格の彼を受け入れるものもなくただ無為に過ぎてゆく日常…しかし、そんな彼が、ふとした偶然からとある有名女子校の寮を兼ねるマンションの管理人に就職するところから物語は始まる。
20歳を過ぎて未だ女も知らない青春を送ってきた彼が、その寮に住む美少女達に猥褻な欲望を抱くのはごく当然の道程と言えた。
しかし、所詮は実行力のない主人公。
目の前のごちそう達を前にお預け状態。
…だが、そんなとき、何者かに呼び出されるようにしてマンションの敷地の奥にあるうち捨てられた古井戸を見つけた主人公は、遥か昔とある祈祷師によってその地に封じられた淫魔(餓淫鬼)の悪霊に出会う。
悪霊は主人公の欲望を見抜き、こう言うのであった。
『おまえの欲望を満たすために力を貸してやろうじゃないか』…と。
悪霊には、元の完全な淫魔として復活するための儀式「新月の儀式」で使う「みだらに汚された女性」の生け贄がどうしても必要だったのだ。
己の猥褻な欲望を満たすため、主人公はその悪霊との合体を享受する。
…やがて、彼らは日常生活を繰り返しながら悪霊の超能力を駆使し、一人、また一人とマンション内の美少女達を餌食にしてゆきはじめた。
そして寮は、悪鬼によって支配された、快楽の論理のみが横行する魔窟と化していった…。
そんな中、一人の車椅子の少女がマンションに引っ越してくる。
一条結那(いちじょうゆうな)…彼女がその昔悪霊を井戸に封じた巫女の末裔であったとは、主人公はもちろん、悪霊すら知る由もなかった。
刻一刻とせまる「新月の儀式」。
流転する非道で淫靡な矜持の中、はたして、主人公、悪霊、そして捕らわれの少女たちの運命やいかに…!