魔法とHのカンケイ。

ういんどみる
私立鳳林学園は、ごく普通の学園だ。
5年前に共学になったばかりの元女子高だから、学生数は未だに女子が男子を上回る物の、他にはこれといった特徴も無い。
部活動は文科系にやや力を入れているが、私立学園としては珍しくも無いはずだ。
中でも特に魔法関係の研究部が盛んだが、これもまあ、よくある話といえるだろう。
そんな何処にでもあるような普通の学園で、俺は鳳生会-まぁいわゆる学生会みたいなもんだ-の書記を務めている。
どうしてそんな面倒な事をやっているのかと言われると困るのだが、色々あってそうなった。
三学期に入ったはかりのある日、鳳生会会長の鷺沼が俺に話を切り出した。
「知っての通り、我が学園は文科系の部活動に大変力を入れている。
それ自体は良い事だと思う。
だから出来る事なら、部活動の資金を減らすような事はしたくない。
とは言っても、今の魔術関係の研究部は、いくらなんでも数が多すぎると思うんだ」文化部の3割近くを占める魔術関係の研究部の内、3年の引退後に部員が1人になってしまった部を対象に、レポートを提出させ、内容次第によっては同好会への降格、予算をカットすると言うのが鷺沼の案だった。
レポートのテーマについて頭を悩ませている俺に、鷺沼は更に提案する。
「魔術と性の関係、なんてどうかな?」想像もしなかった過激なテーマに俺は戸惑うが、鷺沼は「魔術の歴史には常に性的な要素が絡んでいるから」と涼しい顔だ。
結局、うやむやの内にそれがレポートのテーマに決まってしまう。
レポートの対象者となったのは3人。
黒魔術研究部部長にして俺の幼馴染みでもある“桃園かりん(ももぞのかりん)”。
かりんと仲の良い後輩で忍術研究部部長の“風祭子猫(かざまつりこねこ)”。
霊術研究部部長である俺の憧れの人“姫宮亜弥乃(ひめみやあやの)”。
鷺沼に仕事を押し付けられた俺は、早速3人を呼び出した。
呼び出された3人は、レポートのテーマを聞いて真っ赤になる。
「よ、ようするに魔法とHのカンケイってこと!?」「文献を調べてレポートにまとめればいいだけだって。
実際にHしろって言ってるわけじゃ……」俺は慌てて取り繕うが、この時既に運命の歯車(!?)は動き出していた。
そして、俺と彼女達の“魔法でH”なカンケイが幕を開ける!