傀儡女(クグツメ)~催淫病棟24時~
Guilty ◆◆プロローグ◆◆主人公の野上高史は医大に通う学生。伯父の経営している病院に研修という形で出入りし、それなりに忙しい毎日を過ごしている。
精神医学を専攻していた高史はこのところ催眠療法に興味を持ち、もっぱら催眠術の研究にいそしんでいた。
特に志があって医者を目指していたわけではない高史は、医療よりも催眠の世界へはまりこんでいく。
熱心に研究してきたおかげか、最近ではかなり深い催眠をかけられるようになってきた。
ある日、ふと思いつき、高史はナースの一人に催眠術を試みる。
効果は予想以上だった。
ナースは催眠術に深くかかり、まるで高史の操り人形のようになってしまった。
こいつは面白い……。
調子に乗った高史はそのナースに催眠をかけたまま空き病室に連れ込み、その身体を貪りにかかった。
さまざまな催眠を試しながらナースの身体を楽しんでいた高史だったが、ふとナースの様子がおかしいことに気付いた。
そのナースは高史が命じた以上の狂態をさらし始めたのだ。
気付いたときにはすでに遅かった。
催眠を解こうとしても、ナースは気が狂ったように快楽を求め続け手がつけられなくなってしまった。
結局、ナースは気を失うまで絶頂を求め、それでようやく大人しくなった。
次の日、高史は院長であり伯父でもある飯塚彰に呼び出される。
院長室に出向いた高史を待ち受けていたのは予想外の驚きだった。
それは昨日催眠術の実験に付き合わせたナースが辞めたということ、そして、昨日の出来事を彰が知っていたことだった。
ナースは催眠が効き過ぎたのか、あまりにも快感に溺れすぎて、錯乱状態に陥ってしまったらしい。
さらに彰の口から高史を驚愕させる事実が語られた。
この病院は、大物政治家や裏の世界の大物などに世間の目から逃れるための場所として利用させていた。
そして、その時に病院の女医やナースを慰安婦としてあてがっているという。
2週間後にVIPの1人が検査入院という形で来ることになっているのだが、実は今日辞めたナースを慰安婦としてあてがう予定になっていたのだという。
だが、昨日の出来事で使い物にならなくなってしまったため、新しい慰安婦を用意しなければならないという。
いつもなら伯父自らがじっくりと調教して行くのだが、今回は急な話で時間がないという。
そこで、高史に催眠術を使って2週間のうちに仕込め、という事らしい。
断るという選択肢は用意されていなかった。
断った場合は病院にいられなくなる、もしくは一生病院で暮らすハメになるかもしれない……。
もちろん断るつもりなどなかった。
完全に言いなりになるつもりはないが、院長公認で催眠術の実験ができるのだ。
そんな面白そうな話に乗らないわけにはいかない。
高史は二つ返事で伯父の依頼を引き受けた。
次の候補はすでに決定していた。
それは高史もよく知っているナースだった。
そうして、2週間という期限付きの慰安婦育成計画が始まった……。