虜姫

Guilty
▼ストーリーそれは突然の凶報だった。
いつものように学校で授業を受けていた静琉に、父親が倒れたという連絡が届いた。
重体だと聞き、あわてて学校を飛び出す静琉。
しかし、静琉は父親の元にたどり着くことは出来なかった。
学校を出た瞬間、複数の男たちに取り囲まれたのだった。
男たちは懐から黒い手帳を取り出して見せると、静琉を父親殺害未遂の容疑者として連行すると言い出した。
そんなことは知らないと反論するが、男たちは強引に静琉を車へ連れ込む。
車中で必死に抵抗を試みるが、身体を押さえ付けられたままではどうすることも出来なかった。
そのまま口元に布をあてがわれたかと思うと、急激に視界が暗くなり、ついには意識を失ってしまった。
目を覚ますと、そこは見覚えのない部屋だった。
窓ひとつない殺風景な部屋。
事態を把握出来ずにいる静琉の前に、一人の女性が現れる。
その女性は自らを副所長と名乗り、この場所を刑務所だと告げた。
そして更に驚くべき事が告げられる。
静琉の父親殺害未遂の罪が確定したと言うのだ。
身に覚えのない罪。
そんな事をするはずがない……。
しかし、その訴えは誰にも届かなかった。
そして静琉には刑罰が科せられる事に。
その刑罰とは、他の囚人たちの世話をする事だった。
凶悪犯罪を犯した罪人たちが集められているというこの刑務所は、九分九厘男たちしかいないという。
飢えた獣のような男たちの中に放り込まれ、抵抗もままならず激しく蹂躙される静琉。
そうして、果てしない輪姦地獄が始まった。
いつ終わるとも知れない凌辱の日々、その中で、静琉は同じ境遇の女の子と出会う。
そして、静琉を助けようとして逆に捕まってしまった仲間たちとの再開。
理不尽な罪を背負わされ、少女たちは罰という名の下で男たちに蹂躙され続ける。
そんな中でお互いを支え合いながら、静琉たちは脱出計画を練りはじめる。
果たして彼女たちはこの地獄から抜け出す事ができるのか。
それとも、ただ堕ちていく事しか出来ないのか……。
▼登場キャラクター◆水無瀬静琉(みなせしずる)本編の主人公。
清廉潔白で有名な大物政治家の娘として、周りから注目を集めている。
学校での成績は常にトップクラスを維持。
文武両道がモットーで、弓道部に所属。
次期主将の有力候補と言われている。
責任感が強く、周りからの信頼も厚い。
普段は比較的のんびりで気取らない性格だが、時折凛とした空気を纏う。
密かな好物はコンビニのミルクプリン。
◆蓬莱姫乃(ほうらいひめの)静琉の親友。
自称・静琉のライバル。
初等部に入学した時に同じクラスになり、それ以来の付き合い。
子供の頃から静琉をライバル視し、なにかと勝負をしかけてくる。
その実、単に静琉を構いたいという気持ちが見え隠れ。
成績は静琉に負けず劣らずトップクラスを維持。
新体操部に所属している。
あまり表に出さないが情に厚く涙もろい。
密かに努力家。
父親は大手電子企業の社長。
一技術者から成り上がった父親の影響か、めっぽう機械に強い。
◆乾彩音(いぬいあやね)静琉たちの先輩。
陸上部主将にして、走り高跳びの実力者。
近いうちに記録を更新するだろうと期待されている。
すでに有名実業団などからスカウトの話も来ているらしい。
ストイックで自分にも他人にも厳しい性格。
しかし、さりげなく面倒見が良いのでみんなから慕われている。
後輩の女子から告白されること多数。
現在は親元を離れて寮で暮らしている。
なにげに料理上手。
◆早乙女さくら(さおとめさくら)最近売り出し中のアイドル。
明るい天然キャラとして人気を得ている。
普段は大人しい性格で、やや人見知り。
趣味は読書。
将来の夢は女優。
静琉達が刑務所つれてこられたときにはすでに刑務所にいる◆レナ(れな)刑務所の副所長。
副所長だが、実務は基本的に彼女が取り仕切っている。
冷たい目をしていて、あまり感情を表に出さない。