令嬢トレーダー

PlumZERO
■ストーリー国内トップの企業、姫尾インヴェストメント。
かつては倒産の噂すら流れた企業が持ち直した理由。
一人娘の『姫尾舞奈』を取引の材料としてありとあらゆるコネクションに差し出したからである。
だが、事実は実際と少し異なる。
さすがに実の娘を道具には使えなかったのか、瓜二つの他人を「影武者」としたのである。
そして、今でもその役割を演じさせられている紫堂ミカは、一人の男と出会う。
彼女が偽者であることを見破ったその男の名は、藤代条。
姫尾家に因縁を持つ条は、脱却を願うミカにある提案を持ちかけた。
数週間後――。
『…………どうした、舞奈?』『いいえ、なんでもありませんわ……お父様』舞奈の父に問われたミカは、微笑んだ。
『そう………あたしは、ね』何も事実を知らぬまま、ミカとして扱われることになった舞奈。
無垢な少女は、ミカと条の復讐という名の陵辱にその身を汚されていく……。
■登場キャラクター・紫堂ミカ(しどうみか)孤児院から半ば騙される形で姫尾家に引き取られ、姫尾家の令嬢、舞奈の影武者となることを強制されてきた。
それでもなお気を保てる、芯の強い女性である。
・姫尾舞奈(ひめおまいな)姫尾家の一人娘。
成人式を迎えたばかりの大学二年生。
箱入り娘といった表現が似合う、やや世間ズレしたのんびりなお嬢様。
家業の闇の部分についてはなんとなく感じ取っているものの、具体的な事は何一つ知らない。
・藤代条(ふじしろじょう)元、姫尾インヴェストメントのライバル企業のCEO。
勢力を拡大する姫尾インヴェストメントに会社を乗っ取られ、全てを失った。
復讐を誓いながら姫尾家を探っている時にミカと出会い、手を組む事に。
・桜瀬沙羅(さくらせさら)条の部下。
姫尾家のメイドになりすまして、ミカと舞奈を入れ替える手助けをする。
見た目はまだ少女っぽさが残るが、感情表現能力に乏しく、寡黙。