PP-ピアニッシモ-操リ人形ノ輪舞
InnocentGrey 【音】【殺人事件】【ドラマ性】のテーマを多分に盛り込んだ重厚なストーリーで魅せる、スタイリッシュミステリィAVG。美少女ゲームでは珍しく、ピアノ、jazzバー、カクテルなどアダルトでお洒落な雰囲気を全面に押し出した作風が魅力の本作。
通常のイベントCGに加え、カットインを多用した映画的な手法を取り入れ、臨場感溢れる演出でストーリーを盛り上げる。
また要所でヒロインの視点に切り替わり、主人公視点では見えない物語の裏側を垣間見ることができるぞ。
◆ストーリー関東大震災から13年後の昭和11年・東京。
歩兵連隊などの青年将校らが起こした二・二六事件を契機にして、日本は軍国化の道を歩もうとしていた。
遠くベルリンでは、オリンピックが開催されようとしていた夏。
ジャズバーでピアノ演奏を生業にしていた玖藤奏介(主人公)は、その帰り道、奇妙な事件に巻き込まれる。
目に狂気の光を滲ませる芸妓に襲われ、負傷しながらも女を気絶させて、その場から立ち去った奏介だったが、翌日、店のマスターから人殺しを雇い続けるわけにはいかない――、と首を宣告される。
身に覚えのない罪に釈然としない思いを抱きながら、妹・柚芭の待つ自宅にも戻れず、無宿人のように街をさまよう奏介。
そんなある日、狂った芸妓に襲われ、憲兵の追跡を受けていたときに助けてくれた少女・白河綾音と偶然、再会する。
そして、奏介は自分が置かれている状況を綾音に話すと、彼女からその冤罪を証明する手助けがしたいと……。